大豆価格、干ばつ被害で上昇

米国中西部で発生した干ばつの影響で、大豆の生育に深刻な影響が出ています。このため、シカゴ商品取引所（CBOT）の大豆先物価格が急騰し、世界的な食料価格の上昇が懸念されています。専門家は、今後の天候次第では、さらなる価格上昇の可能性もあると指摘しています。

米国中西部を襲った干ばつの影響で、大豆の生育状況が悪化し、シカゴ商品取引所（CBOT）の大豆先物価格が急騰しています。7月14日の取引では、〇〇〇ドルまで上昇し、過去最高値を更新しました。

干ばつの影響

今回の干ばつは、米国中西部の大豆生産地帯を中心に発生しており、大豆の生育に不可欠な降雨量が大幅に減少しています。このため、大豆の収穫量が大幅に減少するとの見方が強まり、市場では供給不足への懸念が高まっています。

大豆価格の上昇は、干ばつの影響だけでなく、世界的な食料需要の増加も背景にあります。特に、中国をはじめとする新興国での食肉消費量の増加に伴い、飼料用大豆の需要が拡大しています。また、バイオ燃料の原料としての需要も増加しており、大豆の需給バランスが逼迫しています。

専門家は、今後の天候次第では、大豆価格がさらに上昇する可能性もあると指摘しています。特に、8月にかけて大豆の生育にとって重要な時期を迎えるため、降雨量が少ない状況が続けば、収穫量が大幅に減少し、価格が一段と上昇する可能性があります。

大豆価格の上昇は、豆腐や納豆などの大豆製品だけでなく、食用油や飼料など、幅広い食品の価格に影響を与える可能性があります。消費者にとっては、食費の負担が増加することが懸念されます。