日銀の発表を受けてメガキャップの重みで株安、円安

公開 1週間前 Negative
日銀の発表を受けてメガキャップの重みで株安、円安
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チャック・ミコライチャク著

ニューヨーク(ロイター) - 木曜日の世界株は下落し、米連邦準備理事会(FRB)と日本銀行の政策発表を受けてドルが対円で上昇する一方、超大型株マイクロソフトやメタプラットフォームズの大幅下落が重しとなり、3週間ぶりの一日として最大の下落ペースとなった。

市場はまた、水曜日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のコメントを消化しており、パウエル議長は、昨日の政策発表で25ベーシスポイント利下げを行った後、中央銀行が12月会合で追加利下げを進めるとの予想を後退させた。

投資家らはこの合意に対して控えめな反応を示し、ドナルド・トランプ米大統領は、中国がフェンタニルの違法取引を取り締まり、米国産大豆の購入を再開し、市場がここ数日期待していたレアアースの輸出を維持する代わりに、対中関税を引き下げることで習近平国家主席と合意したと述べた。

ウォール街では、水曜日の取引終了後に四半期決算を発表したメタ・プラットフォームズが12%近く急落し、木曜日にはフェイスブックとインスタグラムの親会社であるメタ・プラットフォームズが少なくとも250億ドルの債券売却を目標にしているとブルームバーグが報じたため、S&P500指数は下落した。

四半期決算を受けてマイクロソフトが2.5%下落したことも株価の重しとなった。

これらの下落は、強いAI需要もあって利益が予想を上回ったため、Googleの親会社であるAlphabetの5%上昇によってある程度相殺された。

同じ大手のアップルとアマゾンは木曜日の米国市場終了後に決算を発表する予定だ。

サトリ・インサイツの創設者マット・キング氏は「市場の即座の反応は、債券、金、株式が同時に売られ、FOMC会合はタカ派的だと見ることだった」と述べた。

「この反応は驚くべきことではありません。」

CMEのフェドウォッチ・ツールによると、市場が現在織り込んでいる12月のFOMCで25ベーシスポイント(bp)利下げが行われる確率は72.8%で、1週間前の90%超から低下した。

ダウ工業株30種平均は221.26ポイント(0.46%)上昇して47,853.26、S&P500種は33.83ポイント(0.49%)下落して6,856.76、ナスダック総合指数は245.25ポイント(1.02%)下落して23,713.22となった。

MSCIの世界株式指数は5.98ポイント(0.59%)下落して1,008.44となり、10月10日以来最大の日次下落率を記録する一方、汎欧州STOXX600指数は0.38%下落した。

欧州中央銀行(ECB)が3会合連続で政策金利を2%に据え置き、貿易の混乱にもかかわらず稀に見る低インフレと安定した成長を享受しているため、将来の動きについてのヒントは示されていないことを受けて、欧州株は低水準で推移した。

物語は続く

通貨では、通貨バスケットに対する米ドルを示すドル指数が0.28%上昇して99.42ドル、ユーロは0.15%安の1.1582ドルとなった。

対円では、上田和夫総裁が早ければ12月にも利上げが可能であるとの最も強力なシグナルを発していたにもかかわらず、投資家が上田和夫総裁のよりタカ派的なトーンを期待していたために、日本銀行(日銀)が金利を据え置いたことを受けて日本通貨が下落し、ドルは0.94%上昇して154.13円となった。

指標となる米国10年債利回りはパウエル議長の発言を受けて水曜日に7.5bp上昇した後、2.7ベーシスポイント(bp)上昇して4.085%となり、1日としては7月11日以来最大の上昇となった。

2年債利回りは通常、FRBの金利予想と連動して推移するが、水曜日に9.2bp上昇した後、2.8ベーシスポイント上昇して3.614%となり、7月3日以来の大きさとなった。

この日、投資家が米中通商合意を評価するなか、米国産原油は0.56%下落して1バレルあたり60.14ドル、ブレント原油は0.59%下落し1バレルあたり64.54ドルとなった。

(Chuck Mikolajczakによるレポート、バンガロールのPranav KashyapとNikhil Sharma、ロンドンのAmanda Cooper、シンガポールのGregor Stuart Hunterによる追加レポート、Ros RussellとNick Zieminskiによる編集)

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