サウジアラビア・リヤド発, Aug. 22, 2025 (GLOBE NEWSWIRE) -- リヤドのキング・ファイサル・スペシャリスト病院・研究センター (KFSHRC) は、アラブ首長国連邦のアブダビで脳死状態のドナーから提供された臓器を使用して、サウジアラビアの7歳の小児に対して命を救う心臓移植手術を成功裏に実施した。
この複雑な手続きは、ドナーの家族からの完全な同意と、すべての規制当局の承認を得た上で、サウジアラビア臓器移植センター (Saudi Center for Organ Transplantation) とアラブ首長国連邦の「臓器および組織の提供と移植に関する国家プログラム (National Program for Donation and Transplantation of Human Organs and Tissue、HAYAT)」との国境を越えたシームレスな協力によって実現した。
この協力では、臓器摘出から始まり、リヤドへの航空輸送、記録的短時間での手術室の準備に至るまで、精密な医療およびロジスティクスの調整を必要とした。 移植手術は、極めて厳しい時間的制約の中で実施され、最終的に他の治療の選択肢がなかった小児の命を救うことができた。
KFSHRCの医療チームは、複雑な先天性心疾患による重度の心不全を患っていた小児に対し、移植手術を実施した。 すべての治療の選択肢 (薬物療法、人工呼吸、ペースメーカー植込みなど) を試しても著しい改善が見られなかったため、本児は緊急移植リストに登録された。
心臓移植手術において、時間は極めて重要な要因である。 医療基準によると、ドナーから心臓を取り出して患者に移植するまでの時間は、移植の成功を確保するためには5時間を超えてはならない。 この時間的制約により、複雑な医療行為に加え、特に脳死状態のドナーがサウジアラビアの他の地域または外国に所在する場合、重大なロジスティクスの課題が生じる。 こうした状況下では、わずかな遅延が手術の成功に決定的な影響を及ぼす。
KFSHRCハートセンター (KFSHRC Heart Centre) は、世界有数の心臓病センターとして認められており、世界初の完全ロボット心臓移植や胸腔切開を伴わないロボット人工心臓ポンプの植込みなど、数多くの画期的な成果を挙げている。 これらの前例のない医療の画期的成功は、複雑な心臓外科分野におけるサウジアラビアのリーダーシップを明確に示している。
2024年の『ブランドファイナンス』誌のランキングによると、KFSHRCは、世界の学術医療センタートップ250のリストで2年連続で中東・アフリカ地域で1位、世界で15位にランクされ、サウジアラビアと中東で最も価値のあるヘルスケアブランドとして認められている。 また、『ニューズウィーク』誌による世界最高の病院250および「ワールズ・ベスト・スマート・ホスピタル」リスト (2025年) にランクされた。
詳細は、www.kfshrc.edu.saを閲覧するか、メディアチーム ([email protected]) まで問い合わせされたい。
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キング・ファイサル・スペシャリスト病院・研究センター (King Faisal Specialist Hospital and Research Centre、KFSHRC)、アラブ首長国連邦 (UAE) のドナーから提供された臓器を用いた国境を越えた心臓移植手術により、サウジアラビアの7歳児の命を救う
公開 2ヶ月前
Aug 22, 2025 at 2:21 PM
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