データストレージ企業のウエスタンデジタルとシーゲイトがAI主導の需要急増で急上昇

公開 1週間前 Positive
データストレージ企業のウエスタンデジタルとシーゲイトがAI主導の需要急増で急上昇
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シャシュワット・チョーハン著

(ロイター) - AI関連インフラの規模拡大を巡る世界的な競争におけるハードドライブの驚異的な需要に支えられ、シーゲイトやウェスタンデジタルなどのデータストレージ企業の株価は今年、市場全体を大幅に上回った。

シーゲイトとウエスタンデジタルの両株は今年、人工知能ブームを受けて200%以上急騰し、過去最高値付近で取引されている。

ウエスタンデジタルは第2・四半期利益がウォール街予想を上回ったとの見通しを示したことを受け、金曜日の市場前取引で10.5%上昇した。

JPモルガンのアナリストは「WDCが同社の最大手顧客5社から2026年までの発注を獲得したという事実は、AI関連の需要が高まり続ける中、顧客がストレージ容量不足のリスクを冒したくないことを明確に示している」とメモで述べた。

ライバルのシーゲイト・テクノロジーも今週初め、火曜日遅くに第2四半期の売上高と利益が予想を上回ると予想している。それ以来、同社の株価は20%上昇し、金曜日には1.7%上昇した。

シーゲイトとウェスタンデジタルは、今年のS&P500種指数において、取引プラットフォーム運営者のロビンフッドに次ぐ2位と3位の上昇率となっている。

2月にウエスタンデジタルから独立した小規模なライバルのサンディスクも、上場以来株価が5倍に上昇した。 11月6日に決算を発表する同社の株価は金曜日に3.1%上昇した。

3社すべてが属するS&P1500テクノロジーのハードウェア、ストレージ、周辺機器セクターは年初から11%以上上昇し、木曜日には過去最高値を記録した。

ハイテク大手のアルファベット、マイクロソフト、メタ、アマゾンはいずれも、チップやデータセンターに資金を注ぎ込み、年間設備投資を増やす計画を発表した。

ゴールドマン・サックスの試算では、世界のAI関連インフラ支出は2030年までに3兆ドルから4兆ドルに達する可能性がある。

プリンシパル・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、マーティン・フランセン氏は、「12カ月か24カ月前に戻って誰かにAIについて尋ねたら、彼らはハードディスクについては話さなかっただろう…とても興味深いことだ」と語った。

(バンガロールにてシャシュワット・チョーハンとメダ・シンによる報告、リロイ・レオによる編集)

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